こんにちは。
ZenFotomaticサポートのMasatsuguです。
本日は "商品画像の背景がなぜ白なのか?" についてお話ししたいと思います。
ECサイトで使われている商品画像って多くはこんな感じです。
背景が白
弊社も普段からお客様には「商品画像の背景は白にしましょうね」と言い続けています。
しかしなんで?って思いませんか?
黒ではだめなのか?
グレーではだめなのか?
白い商品やアクセサリーを撮る時、背景が白だと撮影が難しいですよね…
それに撮影だけで背景を真っ白にするのは非常に難しいので撮影後の加工は必須になります。
背景が黒やグレーならトリミングだけでいいのに…
私はECを運営している時から効率化を重視していたので、なんとかならないかと色々と試行錯誤をしてきたのですが、結果やはり白背景が良いという結論にたどり着きました。
私がこれまで色々試行錯誤した結果と現在のEC業界の取り巻く環境などから商品画像の背景が白である理由をまとめてみました。
■商品画像の背景が白である理由
1.見やすい(昔からの慣習)
特に意識をせずに商品画像を白背景にしている方は少なくないと思います。
私もECを始めた時、商品画像の背景は白だろう!となんの疑問もなく白抜き加工していました。
カタログ通販でも商品画像の背景は基本白です。
昔から商品を見せるのに白い背景を使うことが慣習とされていて、見る側もそれが当たり前と思っています。
これは何より見やすいことが1番の理由でしょう。
このように実際に背景を変えて比較してみると白が見やすくないですか?
もちろん商品の色によって見やすさは変わるでしょうが平均して白が見やすい傾向にあるかと思います。
この白が見やすいという感覚、主観ではなくきちんと研究されて結果も出ています。
色彩心理学的な観点から見ると、背景を白にした方が商品画像的には良いらしいです。
(詳しくはまたの機会にご紹介したいと思います。)
2.Amazonが白背景を義務化しているから
EC運営者の方なら皆さん知っている話ですが、Amazonは商品画像の白背景化をルールとしています。
Amazonに出店している人は嫌でも白背景の商品画像を用意しなければいけないのです。
またAmazon以外にもe-bayは公式に白背景の商品画像を推奨していますし、楽天市場も昨年「白背景用の画像登録機能」をリリースしました。
良い悪い、売れる売れないは別の問題としてもモールの方針に従わなければいけないという現実もあります。
3. 画像検索対策
モール外からの集客のために画像検索対策を講じようというものです。
先ほどの楽天市場の「白背景画像の登録機能」はまさにこのためのものです。
現在検索エンジンは画像の認識をするためにAI(人工知能)を利用しています。
AIが商品画像を見て、これがなんの商品であるか正しく認識するためには背景を白くして商品だけを写してあげる必要があるのです。
白背景の商品画像を利用していれば、モール外で商品を探しているお客様へもアプローチすることが出来るのです。
モール側が白背景の商品画像を推す理由はここにもありそうですね。
Amazon以外のECモールが今後商品画像の白背景を義務化する可能性は十分あり得ると私は思います。
右側の背景が白い商品画像が圧倒的に売れることが分かりました。本当は右の画像、人も文字も入っていないともっと良いんですが…)
しかもCVR(転換率)が177%も向上しています!
画像を変えるだけでこれだけ変わるなんて驚きではありませんか?
弊社でもECサイトを運営していた時にABテストを実施したのですが、同じような結果になりました。
ECを運営している方ならCVRを177%向上させることがどれだけ大変かがお判りいただけるかと思います。
主に以上のような理由から商品画像の背景は白とされているのです。
信じられないかもしれませんが、白背景にしたことがない方は是非1度試してみてください。
背景を白くしていない方からすると背景を白くするために新たな作業が増えるのでどうしても腰が重くなりがちですが、かけた労力と費用以上の成果を感じていただけるはずです。
今回はサクっとお話しましたので、次回以降もう少し深く掘り下げたお話しもしてみたいと思います。