Anna
2018.7.20 更新
こんにちは! ZenFotomaticサポートのAnnaです。
今回はネットショップの商品撮影に置いて大切な、白背景での撮影のコツをお話しさせていただきます。
ここ数年で多くのモールで推奨されている白背景の画像。
弊社でも「白背景で撮影」というのを推奨しているのですが、いざ加工すると皆さんが悩まれる内容があります。
それが【白背景なのに上手く加工ができない】です。
Amazonや楽天など大手モールでの白背景必須化はもちろんですが、メルカリなど個人の方でも重要視する方が増えている白背景の商品画像が作れないのは困りますよね。
もちろん、白い背景に白い商品などでしたら仕方がないのですが、ある程度色の濃い商品にも関わらず上手く切り抜けないことがあります。
これ、実は使った背景紙が撮影した画像では「白ではなくなってしまった」事が原因だったりします。
一体どういう事なのか、また、そうならないようにどうすれば良いのかを説明していきます。
白色ってどの白色?
この、「白色」というのが人によって思い浮かべるものが違います。
アイボリーに近い白を思い浮かべる人もいれば、シャツなどに使われるようなほぼ色味のない白を思い浮かべる人もいます。
撮影に使うのは後者の「色味のない白」の背景紙です。
その為、生成色の布やパステルカラーの背景紙などを使うと加工が上手くいかない可能性があります。
撮影用の背景紙を選ぶのがベストですが、ない場合は模造紙の白などが使用できます。
また、予算があればアクリルの撮影台などもおすすめです。
1.無地を選んだはずなのに背景が残る
この無地というのもやはり、人によって捉え方が若干違います。
濃い色の模様で無くても、白に白色で模様や凹凸が入っているものなどは無地の扱いにはなりません。
また、サテンやベロア、ファーなどの凹凸や艶の有る生地も、光が当たる部分は強く光ったり、毛並みなどで細い影ができてしまいます。
また、シワや汚れなどが多い背景も細かい影ができてしまい、加工の効率を悪くする原因となります。
撮影者の影などが被ってしまって暗くなっている場合も白として認識できません。
2.背景が白か否かは撮影の設定で決まる!
上記を確認しても背景に問題は無いはずなのに上手くいかない・・・。
そんな時には画像の明るさと影を確認して見てください。
輪郭がわかりやすくなるから・・・と画像を暗めに撮影するかたもいますが、商品画像の撮影において暗い画像はご法度です!
理由は様々ですが、一番大きな理由としては『画質が悪くなるから』です。
これは、商品画像としては致命的です。
そして、画質が悪い上に実は『加工しづらい』画像にもなります。
この様に白い商品は撮影時に明るくすると、輪郭が見えにくくなります。
やはり、自動の選択ツールでも調節なしでは上手く選べませんでした。
こちらは暗めに撮影しました。
人の目で見ると商品が暗くなった分、一見、輪郭が分かりやすく見えるのですが、自動選択をすると上手く輪郭を抽出できません。
背景色についても、せっかく白の背景紙を使っているのに、暗いせいでグレーになっています。
画像を暗くする、というのはあくまでも全体を均一に暗くするだけです。
肉眼では分かりやすくなった様な気がしても、実際に加工のしやすさに影響することは殆どありません。
また、この様に暗めに撮影してしまうと、加工の際に白い背景にならないと言った事も起きます。
背景も明るく撮影することで、ZenFotomaticでの加工成功率は格段にUPする!
白系の商品は加工できないという事ではありません。
実は、上の画像をZenFotomaticで加工すると明るめに撮影することの大切さが一目瞭然です。
加工前
加工後
加工前
加工後
こちらは両方とも同じ設定で自動加工した画像です。
元画像が暗いものは、加工後の商品が暗いだけでなく、暗い背景が影の様にあちこちに残ってしまいました。
この様に、元画像を明るく撮影することで、加工の成功率をアップすることが可能となります。
背景を白くする為のポイント!
・シワの出来にくい滑らかな背景紙を使用する
・色は必ず白。アイボリーや薄いパステルカラーなどはNG。
・白の模様が入っているものや、白でも凹凸のある素材のもの、艶のあるものはNG。
・撮影時には背景が明るめになるように撮影する
大切なのは撮影後の画像の背景が『白』であることなのです。
楽天のガイドライン減点対象にもなった今では、白背景で撮影し、加工する事は重要となっています。
商品のディテールが分かりやすく、商品が明るく見えるなどメリットの多い白背景は、大手の企業に限らず個人のオークション出品などでも【少しでも高く売りたい】という方が工夫の一つとしてされているのを見かけます。
お客様に見やすい商品画像を作ることは、売り上げアップにつながります。
「白系の背景を使ったなんとなーく白っぽい撮影」を卒業し、綺麗な白背景になる様に意識して撮影しましょう!