Anna
2018.2.5
こんにちは!
ZenFotomaticサポートのAnnaです。
今日は撮影商品別のおすすめレンズを紹介します。
商品撮影に一眼レフや、ミラーレス一眼をお使いのかたも多いかと思いますが、皆さんレンズ選びはどうしてますか?
『なんとなく、カメラについてきたレンズをよく分からずに使ってます』
『分からないから店員さんのオススメを買いました』
という方もいるかもしれません。
何に使うのかを的確に説明でき、なおかつ店員さんがその業務内容に関する知識が豊富であれば正しいレンズを選んでもらえますが、そうでない場合は用途に合わないものを買ってしまう可能性があります。
物撮りで必要なレンズはご自身にしか分からないので、少しだけでも知識があると選びやすいですよね。
今回のコラムでは、なんとなく使っていた、なんとなく不便だった部分を解決して、正しいレンズ選びができる様にしていきましょう!
レンズの種類
レンズのそれぞれの違いについて簡単にですが学びましょう。
レンズは多種多様すぎて見せても仕方がないので、今回はそのレンズを使って撮影した写真を見ながら説明していきます。
マクロ
マクロレンズと呼ばれるレンズは、商品に寄ることが出来るレンズです。
商品の一部をクローズアップして撮影する事などが可能ですが、ズーム機能は付いていない物が多いです。
ピアスなどの小さな商品を撮影するならば必須となります。
単焦点
単焦点は商品との距離をレンズ側で変える事が出来ません。
ズーム機能がないので、要は商品を大きく撮りたければ自分が近づく必要があります。
その代り明るく綺麗な写りで撮影出来たりするのが魅力のレンズです。
ズーム
ズームレンズは商品との距離をレンズで変える事が出来ます。
商品に寄ったり離れたりするのを体ではなくレンズで行う事が出来ます。
焦点距離が約50mm前後くらいが標準ズームレンズになります 。
広角
広く撮れるレンズです。
店内全体の撮影やビルの撮影などにも使われる事が多いです。
携帯のカメラなどはこの広角レンズにあたります。
カメラを熟知している方だと、そうじゃない!となりそうな説明ですが、正直ECでの日常的な商品撮影についてはこんな感じで把握できてたら大丈夫です。
ではまず、商品撮影に向いているレンズについてです。
大きな物は標準ズームレンズ
先ほど広角レンズの説明の際に『商品が歪む』と言いましたが、これについてはある程度は大半のレンズで起こります。
そう言ったことを考慮した際にとても便利なのがズームレンズ。
商品の形が歪んでしまう原因として、被写体に近づいて撮影する事があります。
ズームレンズは自分が被写体に近づく必要がなく、ある程度離れた場所から撮影することが可能です。
レンズ側で距離が変えれるため「24-70」や「16-80」といった様に焦点距離が2つ記載してあります。
また、標準レンズと呼ばれるのが50mm前後になるため、上記に記載した様な「24-70」「16-80」などは50mm前後をカバーしているレンズの為標準ズームです。
標準ズームでは、アパレルや小物・バッグなどを撮影することが可能です。
こちらは広角レンズで撮影した写真です。
商品が適切な大きさになる様に近づいたところ、奥に引き伸ばされ歪んでしまいました。
これはズームレンズを使って撮影したものです。
広角と同じ様な大きさに撮影できましたが、商品をほとんど歪める事なく撮影できました。
なぜ標準ズームなのか?
ズームレンズの中でも、この標準ズームレンズにする理由は、単純にそれ以上もそれ以下の距離も必要無いからです。
また、実はこの標準ズームと呼ばれるレンズはカメラを購入した際にレンズキットとして付いてくる物がこれに当たりますので買い替えの必要はありません。
小さな物はマクロレンズ
小さな物を撮影する場合はマクロレンズが有効です。
レンズは、レンズ毎にピントの合う距離が決まっているため、商品に近づき過ぎるとピントを合わせる事ができません。
マクロレンズはとても小さい物などにも寄る事ができるレンズです。
標準ズームレンズではアクセサリーなどを撮影する事が厳しいため、小さな商材を撮影する場合は必須となります。
今回は100円玉より小さいサイズのピアスを撮影してみました。
これは標準ズームレンズで撮影した画像です。
ピントが合うギリギリのところまで近づきましたが、かなり商品が小さくなりました。
こちらはマクロレンズで撮影した画像です。
マクロレンズで撮影できるギリギリの距離まで近寄ってこのくらいの大きさになりました。
この後、画像の大きさを適切なサイズにトリミングするのですが、ここで商品を大きく撮影できていない場合、下の様に商品が小さくなってしまいます。
どこまで商品を拡大出来るのかを見るために両方同じ画像サイズに切り抜きました。
無理に拡大すると画像が荒れるため、こちらの画像はこれ以上拡大する事ができませんでした。
こちらは商品をギリギリまで拡大する事が可能でした。
また、被写体に寄る事が出来る為ストーンの細かい部分までわかるようになりました。
商品撮影ではあまりオススメできないレンズは広角と単焦点
まず、ここで言う商品撮影はイメージカットの事ではありません。
雰囲気の良い、おしゃれな写真を撮ることは目的じゃないのです。
そうなると、商品の形状や詳細が正しく伝わる写真を素早く撮れるレンズがベスト。
そこであまり商品撮影にはオススメできないレンズが下記です。
広角レンズ
残念ながら、広角レンズは全くお勧めできません。
レンズの特性上、どうしても商品が歪んでしまいます。
そして歪んでいる部分は画質が荒くなります。
この歪みを最小限にするには商品を中心に持ってくる必要があるのですが、それをすると商品がとても小さくなります。
余程の特殊な理由でも無い限りは使わないので、これは候補から除外して問題ありません。
単焦点レンズ
こちらについては、現状これしか持って居ない・・・と言う場合は正直問題ありません。
単焦点レンズは明るかったり背景のボケが綺麗と言った特徴があるのですが、商品撮影はボケちゃうと困るのでこの良さを活かせないんです。
単焦点はイメージカットなどで使い易いので、持っていても損はありません。
今からレンズを選ぼうと言う人がわざわざこれを選ばなくても良いかな、と言った具合です。
お店で聞くときのアドバイス
お店で実際に選ぶ際のアドバイスですが、下記のポイントを押さえておくのがいいと思います。
【標準ズームが欲しい】
・何を撮るのか伝える
・撮影する際に商品とカメラの距離をどれくらい取れるのかがわかる場合は店員さんに相談する
・ズームレンズが欲しいと伝える
・AFがあるものを選ぶ
・自身の使っているカメラの機種名を正確に伝える
【マクロレンズが欲しい】
・何を撮るのか伝える(マクロが必要か判断がつかない場合は相談してみる)
・自身の使っているカメラの機種名を正確に伝える
※三脚を持ってない場合はマクロレンズと三脚は一緒に買って置いた方がいいです。
カメラの機種は必ず正確に伝えてください。
というのも、一眼にはメーカーの違いだけではなく種類があります。
種類が違うと同じレンズを付けていても撮影できる距離が大幅に変わったりする事があるので、機種名を正しく伝え無いと、店員さんもレンズを選ぶ事が出来ません。
また、カメラ専門店に行く必要はありませんが、ある程度レンズなどが置いてあり、カメラ専門の店員がいる場所で聞くのがいいでしょう。
また、値段は安いのですが、当たり外れが激しい傾向があるので撮影初心者でいきなり中古レンズに手を出すのはお勧めしません。