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イメージ違いの返品を減らす!商品画像の色を実物に近づけるコツ。

 

Anna

2018.6.14

こんにちは!

ZenFotomaticサポートのAnnaです。

 

「 届いた商品の色が画像と違う!」「思っていた色と違う!」

皆さんはそんなクレームの経験はありませんか?

 

ネットショップにとっての課題の一つは商品を直接見れない事。

そのため、お客様都合の返品は出来ないと明記していてもイメージ違いの返品はたえません。

その中でも多くのアパレルショップで聞くのがサイズ違いと色違いの返品。

 

サイズ違いについては、お客様自身の採寸ミスなどでない限りは詳細に記載することで防ぐことが出来ますね。

でも、色のイメージ違いについてはどうでしょうか?

 

「青より少し緑色に近い色です」など具体的な説明を文字で入れても、もとよりどのくらいの青や緑を想像しているのかは人それぞれですよね。

 

商品の色味については、文字で伝える事も勿論大切ですが、やはり画像でしっかり伝える必要があります。

今回はそんな商品画像の色合わせ方法をお話ししていきます。 

 

また、色合わせの他に返品対策としてショップ側にオススメの対処法もご紹介。

 

イメージ違いの返品がどうすれば減るのか、どのくらい色合わせが上手くなれば返品が減るのか、そんな風に悩んでいる人はぜひ最後まで見てください。

 


撮影と加工環境を整える事が大切


結論から言うと、実物とモニターの色の表現は異なる性質となるため、商品画像と実物の色を完璧に合わすことは不可能です。

 

 

これは詳しく把握する必要はないので「基本的には完全には合わせれない」という事だけ覚えておきましょう。

 

また、お客さんのモニターの種類・スマホの機種・モニターの明るさや設定の違いで同じ画像でも全く別の色のように表示されます。

 

色が違うから返品したいというクレームを無くすためには、お客様全員に同じモニターを使っていただくしかありません。

これは余りにも現実的ではないですね。

 

誰から見ても文句の無い完璧な色合わせを行うことは不可能なのです。

 

それではどの様に色味の問題を解決していけば良いのでしょうか。

 

それはまず人の技術以上に、撮影と加工する時の環境を整えるという事が重要になってきます。

1.ホワイトバランスをマニュアルでしっかり合わせる


意外とこれができていない方が多いのです。

ホワイトバランスとは、撮影時の環境に合わせて適切な色で撮影が出来る様に調節する機能です。

 

この設定ができていないと、画像のホワイバランス設定「白熱電球」のように青みの強い色になったり、「曇天」のように黄色が強くなったりと商品におかしな色が被さります。

これを【色被り】と呼びます。

 

この色被りを起こしてしまった画像は修正が難しいのです。

これを防ぐためには、ホワイトバランスをマニュアル 設定で合わせてから撮影を行う様にしましょう。

 

もちろん、アートフィルター機能など色に影響のある機能もオフにしましょう。

 

ホワイトバランスオートについても、今回は綺麗な色味になりましたが、外光の影響などで大きくて色味が変わる事がありますのでマニュアルを推奨しています。

 

今回、マニュアル 設定で併せたものは加工をしなくても実物とほとんど差がありませんでした。 

2.室内のライトの色を揃える


案外、これも出来ていない方が多いと思いますが、室内の蛍光灯の色味を揃えることも重要です。

蛍光灯の色味がバラバラの場合、席によって見え方が違うなど光の色の影響を受けます。

画像は蛍光灯の色を合わせていない場合のオフィスの写真です。

これだけの差があるので、もちろん色を合わせる時にも影響が出てしまいます。

 

また、窓の日差しの影響を受けやすい場所に作業場所がある場合、カーテンをつけて色合わせの時間だけでも遮光するなどの工夫が必要です。

周辺にスポットライトや間接照明などがない場所を選ぶ必要もあります。

 

また、室内蛍光灯の色は白色から昼白色がおすすめです。

 

この二つは比較的商品を見るのに適した色合いですが、そのほかの昼光色や温白色は蛍光灯の色が強くなる為、商品に余計な色味がついて見えてしまい色を間違った状態で合わせてしまうことがあります。

3.カラーキャリブレーションでモニター環境を揃える


同じ作業をする人のモニター環境が異なると、同じ商品でも別の色合いに加工してしまう可能性が出てしまいます。

画像は、私が同じ場所・時間にモニターだけ変更して同じ商品の色を合わせたものです。

分かり易いように、それぞれの同じ部分から抽出したカラーコードも記載しています

このように、環境や作業者が変わっていなくてもモニターの違いで色味はこれだけ変わってしまいます。

基本的に、同じ型番のモニターだとしても製造国や製造年数で多少の誤差が出ることはあります。

その為、誤差をできる限り少なくする為にはキャリブレーションセンサーやソフトという物を使用してモニターの調節をする必要があります。

また、センサーを使用しても極端に安いモニターについてはモニター上の色ムラなどがあるため、上手く色合いを表現する事ができません。

正しい色味が表現できるようなプロ仕様のモニターとセットで購入する場合は予算が跳ね上がるので、こちらは予算があればという形で良いでしょう。

4.商品をモニターに近づけて色合わせしない


これは色合わせのコツなのですが、モニターに写っている画像に並べる様につかづけて色合わせをすると延々と色が合いません。

自分から距離を置いたときの商品の見え方と、自分の手元で商品を見る時の色は見え方が違います。

なので、商品をモニターと並べて色を合わせて、次に商品を手元に持ってきてモニターと比べると違和感を感じるはずです。

基本的にはお客様が間近に見たときの印象が大切なので、商品をモニターから少し離して色合わせをして下さい。

 


それでも実物とは多少異なる事を伝える事は大切


ここまで色合わせの方法についてご説明してきましたが、それでも「お客様の見る環境を整える」事だけはほぼ不可能です。

先ほど話した通り、同じモニターを使用していても明るさの設定や部屋の蛍光灯の色一つで見え方は変わります。

私も、もちろんネットショップを利用します。

 

買う側としての経験でも、仕事帰りにスマホで見つけた商品を帰宅してからパソコンで見直した時に全然色が違ったから買うのをやめた…なんてこともよくあります。

そのため、例え皆さんがお使いのモニターを基準にほぼ完璧に色合わせが出来たところで返品やクレームをゼロにする事は出来ません。

 

 

 

画像のように商品画像の注意事項として、画像と実物の色については多少異なるという旨は必ず書いておくべきでしょう。


商品画像の色合わせは完璧にする事は不可能です。

 

なので、数百円や数千円単価の物に何十分も時間を使う事はあまり現実的ではありません。

 

ずっとモニターとにらめっこする事は、それだけスタッフの疲れなどに繋がり生産性も下げてしまいます。

 

色合わせはある程度上手くなる事が求められるものの、どちらかというと環境改善に力を入れる事が重要です。

  

環境は整え、それ以上のことは程よいところで折り合いをつけるのがベストと言えるでしょう。

 

お客様にできる限り丁寧な案内を心がけ、返品のリスクを減らしましょう!

撮影が完了したら画像加工