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反射・映り込みを防ぐ、商品撮影にあると便利なレンズフィルター!

 

Anna

2018.8.23

こんにちは。

ZenFotomaticサポートのAnnaです。

 

みなさんは商品の反射や映り込みに困ったことはありませんか?

商品を包装紙のまま撮影すること自体が良くはないので本来はあまりないと思いますが、ギフト用品などの包装も商品に含まれるものや、サングラス・水槽など商品自体に映り込みや反射がある場合は撮影が大変ですよね。

 

商品の周りを囲んで、角度を調節して…と映り込みを減らす努力は必要ですが、できればもう少し簡単に映り込みを減らしたいところですよね。

 

今回はそんな映り込みを軽減することのできるPLフィルターについてご紹介します。

ガラス・サングラス・時計など反射が気になる商品に

商品撮影の件でご相談いただく中でよく伺うのが、ライトの反射や周辺の写りこみが気になると言った内容。

 

ライトの位置を変える、写り込まないように工夫をすると言った事は大切なのですが、限られた環境の中ではそれを完璧にこなすことも難しいと思います。

そんな時に役に立つのがPLフィルター。

 

これがPLフィルターです。

サングラスのようにやや暗い黒っぽい色をしています。

実際に写真も少し暗く撮影されます。

保護フィルターと違うのはリングが二重になっていて、上側を回すことができます。

このリングを回す事で写りこみの状態を変化させることができます。


今回はコップと時計を用意しました。

これを撮影して違いを見ていきましょう。

PLフィルター調節前

PLフィルター調節後


1枚目の画像ではコップに隣の腕時計が写り込んでいるのが分かります。

PLフィルターのリングを回転させて調節して撮影したので2枚目です。

コップの写り込みが消えたのがはっきりとわかります。

 

 

また、PLフィルターには反射だけではなく、テレビなどの液晶モニターの写りを調節することも可能です。

時計の液晶の明るさが変わっているのはそのためです。

 

 

時計だけで調節したものを見ていきましょう。

PLフィルター無し

PLフィルター調節後


反射を消すという特性上、液晶の時計などを撮影する場合は、フィルターが無い方が液晶を明るく撮影できることもしばしばあります。

これは自身が何をしたいのかによって使い分ける必要があり、つけた方がいい・無い方がいいの判断はご自身で行う必要があります。

 

 

今まで結構、写りこみに悩んでいた方も多いと思うのですがリングを回しただけで一瞬で写りこみが消えました。

PLフィルターってレンズ径によってはそこそこ良い値段になる物なんですが、こんなに映り込みがなくなるなら価値があるんじゃない?

 

と私もオススメしたいのですが、実はPLフィルターにも弱点があります。

消せない映り込みが有る

PLフィルターも魔法ではないので、真正面の映り込みなどは消せません。

斜めでも強い反射などは角度によっては消せません。

 

原理はとても難しくて私も説明できないのですが、あくまで「偏光フィルター」なので、光の反射に対して調節を掛けているだけなのです。

なので、一部の角度からの映り込みは消えにくくなります。

真正面から撮影して写り込んだ自分の姿を消す・・・と言った魔法のような事はできません。

 

ある程度斜めでも消えない場合などは、自分や商品の位置を変えるだけで改善されることもあります。

 

PLフィルターを使用した撮影で気をつける事

弱点とまでは行かないのですが、PLフィルターは撮影した画像が若干暗くなります。

そのため、フィルターをつけていない時の設定より少し明るめの設定で撮影する必要があります。

 

明るく撮影する為にシャッター速度をギリギリの設定にしている方は、PLフィルターをつけるならば三脚が必要になる可能性があるので要注意です。

真正面から撮影する際の写り込みを消す方法

因みに時計や鏡などの写真について「プロの写真は真正面でも映り込みが無いから方法を教えてほしい」とおっしゃる方がいるのですがこれについてはそれなりに時間・機材・知識・撮影スペースが必要な難易度の高い撮影方法となります。

 

また、ECの商品撮影ではスピードが大切なので、撮影の時点で映り込みを無くすのではなく合成で対処している事もあります。

 

 

商品の向きが真正面じゃ無いと売れないという事はなく、むしろ反射で文字盤が見え難い・時間を掛けすぎて出品できないといったことの方が大きな問題なので角度を調節して撮影する方が良いでしょう。

PLフィルターにつては条件が悪いと消えない事もあるので、あくまで「PLフィルターがあったら使えるかも」レベルの話です。

通常は映り込まないように工夫することが大切です。

 

ただ、全体を囲むような白いボックスだと乱雑な映り込みがない代わりに商品全体にBOXの白が映り込みのっぺりとした印象になったりするので、こだわりの有る方はPLフィルターを試して見ても良いかもしれません。


 

余談:自分は会社のビルの撮影や店舗撮影にも出向くので、このような場合はPLフィルターは非常に役に立ちました。

建物を何かで覆うことはできないですし、お店のショーケースなどはそのまま撮影すると通行者が写りビルは太陽光が反射するのでとても効果を発揮します。

商品には使えそうに無いな・・・という時には是非ともそういった撮影でも試して見てください♪