ZenFotomatic講座 撮影編



ZenFotomaticサポートです!

 

今回は商品撮影初心者の方向けに、撮影場所の選び方について室内撮影経験豊富なスタッフが説明させて頂きます。

 

 皆さんは撮影スペースを決める時に何を基準に決めていますか?

 

普段、撮影用専用に部屋を用意しているという方は少ないのではないでしょうか?

 

事務所やご自宅の空いているスペースで撮影をされている方は多いと思います。

 

ですが、実は同じ部屋の中でも【撮影に適した場所とそうでない場所】があります。

 

今回、撮影場所の候補としてあげたのが下記の3ヶ所となります。

 


 

・明るさ

・背景との距離

・横幅の余裕

 

上記の撮影場所を決める際に大切なことを踏まえた上で、最も撮影に適した場所を探していきます♪

 

候補1.窓際


実際によく撮影場所で聞くのが、窓際です。

 

事務所が暗いので太陽光が入る窓のすぐそばで撮影する方は非常に多いです。

 

ただし、これには多くの問題があります。

 

商品の説明に使用する画像には太陽光は向いていません。

天候どころか、雲の動きや時間で明るさや光の向きが大きく変化する太陽光は初心者向けとも言えません。

 

 

 ・ホワイトバランスが上手く反映されない

・太陽が雲に隠れるだけで明るさの強弱が変わる

・長時間だと商品が日焼けする

・光の当たり方がキツすぎる

・天候や時間によって左右される

・雲の動きや太陽の位置の変化にあわせて頻繁にカメラの設定を変えなければならない

・日が沈むのが早い時期は16時ごろまでしか撮影できない

一見、明るくて撮影にぴったりのように見える窓際。

 

これは朝にカメラの設定をして、実際に時間を追うごとにカメラの設定を変えずに撮影したものです。


色味や明るさにばらつきがあります。

また、日が落ち始める頃にはとても強烈な影がついています。

これは天候による違いです。

 

これも設定は晴れの日の設定から変えずに撮影しました。

 

これでは撮影のたびに沢山の調節をしなければなりません。


候補2.カーテンなどを閉めた状態の部屋(開いてるスペース)


こちらは先ほどの部屋のカーテンなどを閉め、窓から光が入らないようにしました。

 

候補1で話したように、できる限り太陽光の光は避けたいので、窓などがある場合はある程度の遮光ができるカーテンやダンボールなどで窓を塞ぐのがベストです。

  

とりあえず空きスペースに撮影ブースを作って撮影したところ、下記の画像の様になってしまいました。

 

これでは幾らカメラの設定を完璧にしても、画像が暗すぎます。

 

・撮影ブースのすぐ横に色付きの椅子がある

・商品との距離が取れない

・横幅が狭い

・蛍光灯の位置が悪く撮影ブースが暗い

普段使っている机なのですが、隅ならば問題なさそうなので壁に背景紙を貼って撮ってみました。

撮影すると、距離が取れないので私の影が商品に被りました。

 

とても暗く若干ですが手ブレも起こしています。

設定で無理やり明るくしましたが、今度は画質が荒くなりました。

 

また、ブースの隣にある色付きの椅子が原因で、商品におかしな色がついています。


候補3.カーテンなどを閉めた状態の部屋(蛍光灯の真下)


今度はしっかりスペースを探してみましょう。

 

先ほどは部屋の隅に置いてあった作業用のデスクで撮影したため、蛍光灯が自分の後ろにきてしまい影ができました。

 

まず部屋の蛍光灯を見てみます。

 

蛍光灯が真上になる場所、または蛍光灯と蛍光灯の間がベストです。

 この場合、蛍光灯が真上に来るのは机の中心辺りです。

 

できる限りここから離れない様に、撮影環境を整えます。

蛍光灯の真下に用紙をセットしました。

実際に商品が蛍光灯の真下になる様に置きました。

 

かなりいい写真になりました!


ある程度場所の候補が固まったら、実際に商品を置く高さをイメージしてこの様に持ってみてください。

この時に自分の影が被る、被写体の前や左右のどちらかが暗くなる場所はNGです。

この様に自分の影が被らない距離を取る事ができ、真上からライトが当たっている状態がベストです。

 


下は、実際に各候補で同じ設定で撮影してみた写真です。

この様に同じ部屋でも撮影場所と環境を整えるだけで、撮影の状態が変わります。

 

また、不要な光をなくす事で商品の質感などが分かり易い、親切な画像を作成する事ができました!


まとめ


いかがでしたでしょうか?

 

撮影を始める際に疎かになりがちな「撮影場所の選定」ですが、これをはじめにしっかりしていないと、結局上手く写真が撮れずに場所を移動したり機材を増やすなどコストが増えることになります。

 

撮影を始める前に、ぜひ撮影場所にも気をつけてみてください♪